書評レビュー東大生ブログ 右往左往 放浪の天才数学者エルデシュ
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放浪の天才数学者エルデシュ

ポール・ホフマン 著

天才の物語  

文句なしにおもしろい。
本書が。

それ以上に、エルデシュという、人間が。
本書は、定住の地を持たずに世界中を渡り歩き、生涯1500本もの論文を発表した稀代の天才数学者ポール・エルデシュの生涯と、彼を取り巻くはたまた天才の数学者たちについての物語である。


彼の人物像を端的に表す、逸話がある。

朝の5時にエルデシュの友人数学者の自宅のチャイムが突然けたたましく音を立てる。
玄関先に立っているエルデシュは、こう切り出す。
「君の頭は営業中かね?」

また、ある年のクリスマス・イブにも、別の友人宅のチャイムが鳴る。
「メリー・クリスマス!
さて、f(n)を以下のような関数とすると、・・・」


3歳で3桁の掛け算を暗算で行ったというエルデシュは、その長い生涯を終えるまで、1日19時間数学と向き合った。
一般的な知名度こそ他の有名な数学者に劣るが、彼が数学史の上で伝説的な人物であり、歴史上屈指の天才であったことは、疑いようがない。
彼と共同で論文を書いた人を1とするエルデシュ数という数を知っている人も多いだろう。

本書では、膨大な数に上るエルデシュ数1の数学者へのインタビューを通して、世界に翻弄され、世界を翻弄したエルデシュの生き様が克明に描き出されている。

その深い洞察力や、数学に対する誠実さ、加えて随所に垣間見える彼の優しさは、わがままで扱いづらいエルデシュがそれでもこれほどまで愛された理由である。


本書が与えてくれるもの、それは学問に取り組むものの真摯な態度とはどういうものか、ということだけではない。
小説よりも奇なる事実が、そこにある。

放浪の天才数学者エルデシュ放浪の天才数学者エルデシュ
(2000/03)
ポール ホフマン

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