書評レビュー東大生ブログ 右往左往 学問の春―“知と遊び”の10講義
QLOOKアクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

他の東大生のブログは東大生の人気ブログ集 から

web拍手
本エントリーがほんの少しでもお役に立ったなら、クリックお願いします!↓
 

学問の春―“知と遊び”の10講義

山口昌男 著

文化を科学する ★★★★☆

本書は、札幌大学において著者が行っていた人気講義”「ホモルーデンス」を読む”の講義録を書籍化したものである。
ホイジンガの「ホモ・ルーデンス」を読み解いていくことによって、比較文化学とは何かを説明するとともに、文化というものの本質に迫っていく内容となっている。

講義自体、おそらく教養科目であったと思われ、知識がほとんどない学生でもわかるような平易な語り口がそのまま記述されているので、初学者の自分でもすんなり入っていけた。

ホモ・ルーデンスとは遊ぶ人の意であり、人間生活の中の様々な遊びを比較することで普遍的な文化の構造や社会の仕組みを解明していくことができる、というのが比較文化学の立場である、
著者の豊富な実体験から各国の遊びを詳細に記述し、それを他の文化における遊びと比較することで概念を相対化していく。このプロセス自体に、文化を科学するやり方が含まれていて、非常に興味深かった。

文化は危機に直面する技術である、と著者は言う。
本書の終盤でポトラッチという習慣(概念?)について言及されているが、競争し、破壊することで至高性を失わずに個として、集団としてのとしての全体感を保つ、というのは、まさに現代の社会全体の縮図が未発達の文化の中に見られるということであり、おもしろい示唆が得られた。

全体として、知的発達の一助になる本だと思う。


関連記事:
寝ながら学べる構造主義
関連記事

他の東大生のブログは東大生の人気ブログ集 から

web拍手
本エントリーがほんの少しでもお役に立ったなら、クリックお願いします!↓
 

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

"水の流れの音と梢のそよぎに寝かしつけられるようにして、ぼくたちは眠りに落ち、そして、世界が若返った夢を見るのだ。"
- J 「ボートの三人男」
プロフィール

yack

本棚のアウトソーシングに成功しました。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
Lc.ツリータグリスト
検索フォーム
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。