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書評:「社会を変える」お金の使い方

-投票としての寄付 投資としての寄付 
駒崎弘樹 著

英治出版様より受贈。

今の日本で、寄付という言葉にクリエイティブな意味を想起する人は多くないだろう。
寄付がビジネスモデルとして立派に機能する選択肢だと考える人も少ないはずだ。

本書は、始めはそんな考えしか持っていなかった著者が、自身が代表を務めるNPOが寄付による資金を獲得しながらしだいに事業を軌道に乗せていくストーリーを通して、寄付の役割やその重要性を語る本である。
「寄付マーケティング」「ファンドレイジング」など馴染みが無い言葉が並び、寄付を用いたビジネスはこんなにも奥深かったのかと驚かされた。

何を隠そうあのハーバード大学やイェール大学、またインターネット百科事典Wikipediaなどの巨大WEBサービスも、寄付モデルを採用している。彼らが動かす巨大な母体が消費するエネルギーは、寄付によって賄われてる。これは日本にいると想像しづらいが、寄付に関する巧みなマーケティングとファイナンスについての知見が蓄えられているかの国では、寄付は非常に有効な事業運営の手段であり、本書ではその所以を垣間見る事ができる。

また、寄付とは投票行為であると著者は言う。
税金として使われるのと、NPOなどで有効活用されるのを、個々人が選ぶことができる。
そして、”貧乏な時こそ寄付をすべきである”と。

上記のような概念に対する馴染みが薄い中、これほど多くの生きた実例から学べる事の価値は大きい。

説明的な文章ではなく教科書としては使えないが、「寄付」に興味を持ち、ビジネス側からも消費者側からももっと学びたいと思わせる一冊。寄付に対する考え方がちょっとだけ、しかし確実に変わる本である。

後半以降は少し内容が浅く、宣伝めいた記述が多かったのは残念だったが、
それを差し引いても、寄付についてわかりやすく解説した良書だったと言える。

p.222

ぜひあなたの寄付経験を友人に、隣人に、愛する人たちに伝えてみてください。それは自分がどんな世界を実現したいと思っているか、を伝えることと同じです。それを聞いた人は、自分もまたあるべき世界のことを考えるでしょう。そうして私たちは私たちの世界のあるべき姿を、ビジョンを共有していくことになるのです。描いたことは、いつか私たちの想像の世界から飛び出して、現実になっていきます。



寄付って、すごい。


「社会を変える」お金の使い方――投票としての寄付 投資としての寄付
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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

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