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Twitterの生態系

ここ最近ついったーで色々と遊んでいた事で、ある程度考えがまとまってきた。

ついったーの何が凄いのかについては前々からここに断片的に書きとめてはいたんだが、ちょっとまとめて書いておくことにする。


Twitterは創発的ネットワークである。



Twitterのメカニズムは、力学系の理論、より広義には複雑系の科学の範疇において捉える事が可能である。

つまり、個々の要素が極めて秩序立ったシンプルなルールによって動くのにも関わらず、総体としての系はその個々のシンプルさからは考えられないような複雑な挙動を示す。

系が完全なカオスである状態でもなく、完全に秩序に従っている状態でもなく、その境目の臨界状態(カオスの縁)にある場合、一般的に個々の要素の総和は系全体と等しくはならないと言われる。ここにおいて、これまで多くの学問領域で取られてきた要素還元主義の立場(全体は部分の総和である)は成り立たず、比較的新しい学問である複雑系研究は、自然科学の諸分野に割と大きなセンセーションを巻き起こした。

要素間の動的な相互作用によって形作られた極めて特殊なパターンは”創発”と呼ばれる。特殊なパターンの一例としては、シグナルの増幅がある。雪山における雪崩とか、バタフライエフェクトの台風とかをイメージするとわかりやすい。


そして、Twitterの持つシステムは、それがまさに複雑な系として振る舞う事を許す幾つかの条件を兼ね備えている。
・各個人は多くのフォロー/被フォローを行い、オープンな繋がりを持つ。
・各個人は他人のtweetに返信/リツイート出来る。
・返信/リツイートはある程度規則的なメカニズムによって成される。(面白いモノ/名言はRTされやすい)


上記により、Tiwtterはまず間違いなく複雑系の挙動を示すと考えていたのだが、実際に使ってみて色々と思った事がある。


Twitter所感



まず思う。
Twitterが総体として複雑系としての挙動を示す事は、間違いではない。
そのエコシステムの中では、シグナルは増幅され、ノイズはタイムラインの中に消えていく。
自分が全くフォローしていない人が放った秀逸なつぶやきは、時を待たずして自分のタイムラインに現れる。強烈な即時性。
フォロー/被フォロー人数を増やせば増やすほどその傾向は強く、シグナル増幅の帰結を見ることができる確率もあがる。

そして強く感じたのは、シグナルが増幅され減衰していくまでの時間があまり長くないという事だ。そこまで大規模な”創発”に巡り合ったことが無いからかもしれないが、全てのシグナルの寿命は長くない。これはTwitterが”フロー”を基盤として成り立っているシステムだからだろうか。

また、ユーザーがコミットしている程度にかなりばらつきがあり、極端に被フォロー数が多い少数に対して裾野が相当広い。ここは、一般的な複雑系の科学が分析対象としている系とは少し趣を異にする点であり、その影響による創発の偏在性もかなり目立っているように思う。


考察



理論的には、全ての人をフォローし、すべての人からフォローされれば、個人がTwitterの全体を再現できる。その意味で、Twitterはフラクタル性(自己相似性)を持つとも考えることができると思われる。

1.全体を部分に還元することはできないが、規則に還元することができる。
2.単純な規則を自己言及的に反復適用することから生まれる。

という点で、総体としてのTwitterを純粋な数理モデルで表現する事も可能のように思う。


いずれにしろ、幾つかの小さな創発を確認する事は出来たわけだが、その効果を十全に活用するには大量のフォローを必要とするため、必然的にノイズも多くなってしまう。ここら辺がTwitterの1つのジレンマである。


複雑系、かつ出力として情報を扱うという点で、Twitterの全体をニューラルネットワークまたは脳機能と近似する事ができる。ここにおいて、増幅されたシグナルだけを抽出する事が可能であれば、それはものすごく優秀な脳として振る舞う可能性がある。これから出てくるのはそんなサービスだろう。

ただ、上記の事がこのサービスの真髄かといえば、そうではないように感じた。
誰かが言ってたような「パブリックビューイング感」、緩いつながり、そしてバイラルなネットワークが生み出すリアルな活動。それらを求めて万人が集った結果としての系全体が、複雑な系であるという話だ。


その面白い部分はもう見終わったとは思うけど、これからも色々と観察していこうと思う。


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