書評レビュー東大生ブログ 右往左往 書評 - FACEBOOK
QLOOKアクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

他の東大生のブログは東大生の人気ブログ集 から

web拍手
本エントリーがほんの少しでもお役に立ったなら、クリックお願いします!↓
 

書評 - FACEBOOK

-世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男
ベン・メズリック 著
夏目大 訳

青志社 中野様より献本(?)御礼。


アメリカ発の巨大SNSサービス「Facebook」のアクティブユーザー数がGoogleのユーザー数を抜いたというニュースは、記憶に新しい。創業わずか6年で、その時価総額は1兆円を優に超えると見られている。

本書は、いまや1つの国家にも例えられるFacebookとその創業者Mark Zuckerbergの、華麗なるサクセスストーリーの裏側で渦巻いていた闇に迫った、”再現ドラマ”である。
それも、極上のドラマ、である。

日本におけるSNS市場の覇権を握っているのがmixiだということは誰でも知っているだろうが、日本以外のほとんどの国では全て1つの企業が提供するサービスが使われているという事は、あまり知られていないように思う。

見事なまでにガラパゴス的な生態系を保った日本にもじわじわと攻め入って来ているそのサービスの名前は、「Facebook」。サービス名がそのまま企業名となっている。

4億ユーザー。そしてそのほとんどが、1日に何度もサイトを訪れる超アクティブなユーザーである。


そして、近年急成長中のIT企業の例にもれず、Facebookもある一人の天才ハッカーによって作られた。

本書は彼の物語、いや、彼と関わった人達によって語られた彼の物語である。特に、Markに恨みを持っているであろう人間によって再現されているという点が、本書をより面白く、よりリアルにしているのだろう。


物語は、ハーバードでのエリートクラブ入会審査の場面から始まる。
お世辞にも社交的とは言えない -超一流のGeekが常にそうであるように- 主人公(?)のMarkは、ハーバードでの輝ける地位を保障されていたエリートの仲間入りはできなかった。しかし彼はそんなことは意に介さず、自らの興味の赴くままにコードを書き、ハーバードのセキュリティシステムに侵入する。

どんどんと巻き起こっていく多くの出来事は、彼の異端としてのキャラクター、天才性を際立たせる。

そして多くの闇も描かれる。

Facebook創業にまつわるいざこざ、仲間の裏切り、訴訟。

創業から急激に拡大を続けるベンチャー企業において必然とも言える人間関係のもつれが、克明に描かれている。見るに堪えない場面もあるし、そこには善人は一人も登場しない。


物語の最後まで決して一人称で描写されることのないMark Zuckerbergの内面をうかがい知ることは出来ない。それは周囲の誰にも出来ていなかったようだ。
その掴みどころのない彼の存在感が、ストーリーに抑揚をつけている。


本書に書かれている話を信じるかどうかは読者次第だが、それが嘘であれ真であれ、世界を変えるまさにその現場に居合わせた者にしか分からない熱気が、そこに感じられたのは事実だ。


天才とはなにか。
ITが世界を変えるとはどういうことなのか。
成功とは。

少なくとも、時代の最先端でITサービスを展開するやり方については、正しく、そして本質を突いた描写ができていると思う。
およそITというものに関わる人間にとって、読んでおいて損はない一冊だろう。


関連記事

他の東大生のブログは東大生の人気ブログ集 から

web拍手
本エントリーがほんの少しでもお役に立ったなら、クリックお願いします!↓
 

コメントの投稿

非公開コメント

"水の流れの音と梢のそよぎに寝かしつけられるようにして、ぼくたちは眠りに落ち、そして、世界が若返った夢を見るのだ。"
- J 「ボートの三人男」
プロフィール

yack

本棚のアウトソーシングに成功しました。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
Lc.ツリータグリスト
検索フォーム
FC2カウンター
RSSリンクの表示
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。