書評レビュー東大生ブログ 右往左往 聖地巡礼 - 書評「方法序説」
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聖地巡礼 - 書評「方法序説」

デカルト 著 谷川多佳子 訳
岩波文庫

本書は、デカルトが41歳の時に初めて公刊した著作の序文である。
著作全体の正式なタイトルは「理性を正しき導き、学問において真理を探求するための方法の話。加えて、その方法の試みである屈折光学、気象学、幾何学」であり、3編の論文集となっている。

本書「方法序説」を含むデカルトの一連の著書は、それが書かれてから現在に至るまでの長きにわたって、哲学・科学の発展に大きな影響を与えてきた。
理性をいかに導くか、真実を求めてどのように思索するか、本書には彼の試みの系譜が書かれている。

我思う、ゆえに我あり

おそらく哲学史上もっとも有名な一節であるこの言葉は、彼の至った悟りであり、近代哲学の出発点でもあった。


この言葉だけ知っているという人も多いのではないかと思うが、その思う我が存在する事を起点としてどういう風に論理展開がなされているかを知る人となると、その数はぐっと少なくなると思う。

彼はその主張の中継点をキリスト教的観念論に求めた。
事物の本質の疑いえない存在。完全者としての神の助力。

もちろん、現代に生きる我々からすれば、そのスタンスを一笑に付す事はたやすい。
そして、現代の科学についての常識を多少なりとも持っていれば、その主張を冷静な目で見てしまう事は避けがたいことであろう。

ただ、曖昧で謎めいたものとなり下がっていた哲学を、幾何学を用いてゼロから築き直そうとしたその信念と堅牢な論理展開は、お見事という他に適切な言葉が見つからないほど”完成”されているのだ。

500年も前に出された哲学書をレビューするのは難しい。
専門家ではなく、かつ現代の色々な知識にまみれた自分では、とても的を射た批評はできないと思う。
なので、具体的な内容にはあえてほとんど触れていない。実際に手にとって確かめてみると言い。

ただ、本書がこれほどまで長きにわたって参照される理由は理解できた。
その思考の圧力に圧倒され、後ずさる訳ではない。そういう類の書ではない。
それは、完成された芸術を見るような、静かな感心なのだ。


彼が現代にいたなら、今の学問のあり方を見て何を思うのだろうか。


方法序説 (岩波文庫)
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