書評レビュー東大生ブログ 右往左往 ITの未来、Skypeの教訓
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ITの未来、Skypeの教訓

常に2000万人がオンライン状態のこのモンスター級のサービスは、世界を席巻しているように見える。

4億人という途方もないユーザー数を有するSkypeは、インターネット新時代の覇者であると言っていいだろう。

無料でありながら、ユーザーの通信費を大幅に削減し続けてきた功績は、あまりに大きい。

自分も、何年も前からこの恩恵を受けてきた一人だ。
今までで10万円以上の電話代を削減してもらっただろう。
他のいかなるWEBサービスも、こんなに多くの価値を提供する事は出来ていない。



2003年にローンチされた時点から、Skypeは変化を繰り返しながら成長してきた。

現在最新版はversion4.2。大幅な仕様変更は大体4回ほどという事になる。



さて、自分は昔からこのサービスを使っているんだが、たった一つだけSkypeがトチったと思う事がある。

これら大きな仕様変更の渦中で、ある1つの機能が消滅した。
Ver2から3の間だっただろうか。

「Skype Me!」

今や知っている人はそう多くないかもしれないが、オンライン中の人を検索する事が出来る機能だ。

いまでは、ユーザー検索の際にその人がオンライン状態かどうかはわからない設定になっている。


Skype Me!が標準装備だったころのSkypeでは、全くの赤の他人からのコンタクトが頻繁にあった。世界中の人に話しかける事ができ、世界中の人から話しかけられた。

いまでもそれを行う事は出来るが、この機能が削除されてから、第三者からのコンタクトはほとんどなくなった。
そうなる事は、想像に難くなかっただろう。

この仕様変更の裏にあるのは、セキュリティとノイズの問題だ。
実際、Skype経由の他人とのトラブルは少なくないし、スパムもかなり多い。
それをコントロールするために、全方向的な干渉を抑制するために、削除される事になったのだろう。


自分がSkypeを使いだしてほどなくして世界中にチャット友達ができたし、それこそがSkypeの面白さの核の部分だと思っていた。
そしてその良さは、今ではすっかり失われてしまった。



双方向的な自由なコミュニケーションを許容する限り、シグナルにノイズが多く混ざるのは当然のことだ。
そして、ノイズがあるからこそシグナルが意味を持ち、系全体が価値を持つ。

シグナルとノイズは相克するものではない。
それらは混ざり合いバランスする事によって、調和を生む。

この事実を受け入れ、理解し、十二分に活用する事が、WEB2.0の世界のただ一つのルールではないんだろうか?
それだけが、インターネットを本当に意味のあるものにし、我々の生活を豊かにするための術なのではないだろうか



Twitterが成功したのもその部分だし、今後のインターネット企業が成功するための鍵も、そこにある。


複雑な系は、時に目を見張るような挙動を示す。
カオスの縁から生じる創発は、我々を素晴らしい世界へ連れて行ってくれるはずだ。

そう、3.0の世界へ。

そのために、ノイズとの付き合い方を学ぶ事は避けては通れない。
Skypeは、その事の大切さを教えてくれるはずだった。

Skypeがフェードアウトした今、誰がそれを教えてくれるのだろうか。


”Trust matters in a networked world. Trust is your most important currency.”

Eric Schmidt, Google CEO





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