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寝ながら学べる構造主義

内田樹 著 ★★★★★

人間の思考や行動様式は、いかなる状況においても、特定の”構造”に支配される。

ソシュールから始まり、世界の思想の中に大きなうねりを生み出した構造主義を、平易な文章で説明した本。


本書のテーマは、難解な対象を誰にでも理解できるように噛み砕いて伝える事。

だけではない。
構造主義の諸思想に読者が興味を持ち、次のステップに進むための道しるべになるような本である事だ。入門書とは、そういうものの事をいう。

その意味で、本書は非常に面白く、紹介されている分野の参考文献や関連本に当たってみたいと強く思わせた事で、十二分にその役割を果たしたと思う。

なので、正直構造主義の専門家から見ると単純化しすぎている部分があるのかもしれないが、本質を捉えているかどうかは本書の価値を損なう点ではないと考える。


個人的には、ニーチェの思想全般、フーコーの系統学的思考、レヴィ・ストロースの野生の思考の部分なんかで、知的興奮をたくさん味わった。

本書を読み進めていくうちに、自分が持っている自由の度合いがどんどん狭められていくような感覚に陥るだろう。
結局のところ、自我とは、我々がうかがい知ることのできない遥か昔に誰かによって決められたもので、人間はそのルールに従って生きることしかできないのだ。そんな事を改めて気付かせてくれる。

それは決してネガティブなメッセージではないとも、彼らは教えてくれるのだが。

人間の本質に鋭く迫った、構造主義の担い手たちの英知が詰まった、刺激的な一冊。

寝ながら学べる構造主義



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テーマ : 哲学/倫理学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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