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相撲の終焉:閉塞した組織は内側から腐る

朝青竜が引退した。
解雇を突き付けられた上で、しぶしぶ承諾した形での終幕だったそうだ。

そして相撲界からまた一人、英雄が去って行った。

強さの象徴であり日本相撲界の帝王として君臨した彼は、とてつもなく重要なものを持って、土俵を退く事になる。
日本の国技である相撲が長らく無くし続けているもの、視聴率。

今回の事が今後の相撲人気にどのくらいのインパクトをもたらすかは、これから見ていくことになろう。

ただ、状況は思わしくない。
明らかに。



近年の相撲界は、朝青竜が孤軍奮闘で盛り上げていたと言ってもいいだろう。
白鵬との熾烈な横綱争いが、人気不調だった相撲協会に大きな恵みをもたらしていた。

朝青竜は、良かれ悪かれ注目される存在であり、確かに数字を持っていたのだ。

では、そんな彼がいなくなった後の大相撲はどうなるだろう。
スター不在でも十分持ちこたえられる?

おそらく、それはない。
白鵬は、単独で輝けるほどのスター性を持っていない。
悪の横綱と対置されて初めて、誠実で物静かな力強さが光る。
他の力士の存在感を考えると、さらに悲惨だ。
それ以前に、相撲の実力的にも後釜としてやっていける力士がいるか疑問だ。

つまり、彼の不在を補えるほどの人的資源を有していないというのが、日本相撲協会の現状なのだ。

これからは、寒い冬が続くだろう。

本場所の大入り日数は長期的に大きく減少しており、今年度もその数を減らす。
観客数の大幅な減少だけでなく、近年は持ちこたえていた視聴率も相撲協会の頭を悩ます問題に加わるだろう。

テレビで相撲を見なくなる人が増え、両国に足を運ぶ人が減り、力士を志す人が減る。

朝青竜が絡む横綱争いの有無と視聴率や観客数には、明確な相関があった。
今回の引退が、日本相撲協会の全収入の80%を占める本場所での観客収入に影響を及ぼすのは必至だろう。(日本相撲協会HP 収支報告より)


こんな状況でもなお、当の相撲協会は何の手も打っていないように見える。
圧倒的な危機感の欠如。相撲協会をじわじわと蝕む病理が、そこにある。
過去記事にも書いたが、当事者、業界関係者も含めて、事態を楽観視しているとしか思えない。

ある年配の相撲評論家が、相撲人気低迷についてどう思うかとの問いに、こう答えていた。

「ヒーローは次々に出てくるもの。
文化の力は強い。そう簡単にはダメにならないものなんですよ。」

なんともお気楽な話ではないか。
批評をする第三者的な立場の人ですらこの始末なのだ。

ここに、相撲の終焉を高らかに宣言したい。
国技という地位に溺れ、内側から腐ってしまった相撲協会に、明日はない。


幾つもの国民的スポーツがある日本にとって、今や相撲はさして重要な存在ではない。
大きな助け舟が出されるかどうかは甚だ怪しい。


朝青竜を辞めさせたのは、大きな間違いだった。
今回の事件の倫理的側面を加味したにしても、そう思わずにはいられない。


関連記事:
朝青竜ガッツポーズ問題に見る、相撲協会のバカさ加減
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