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知性の構造

西部邁 著


驚きとともに畏怖の念を感じずにはいられない。

かくも巨大な知性が存在した事に。
こんな本が、日本で書かれていたという事実に。

そして感謝したい。
人生の遅からぬ時期に、本書と巡り合えたとてつもない幸運に。


本書は、思想家であり著名な論客である著者が、日本における知の堕落の現状を喝破した上で、知性とは何か、そして言語とは何かを、85点の図を用いて記述したものだ。


本書においては、まず、知や思考、価値についての構造化が行われ、それらは主に平面、立体上に図示される。そして、日本の一般人/知識人が抱えている問題をその図中で論じていく、という風に主張が展開されている。
考察の対象は多岐に渡り、学問や意味表現、文明の構造と、幅広く論じられている。


Amazonの商品ページでは、10件のレビュー中実に5人のベスト1000レビュアーがひしめき合っていて、あまり見た事がないような状況になっている。


恐らくは、読後感が人によってかなり違う類のものだろう。
一昔前の本なのでよく知らないが、多くの喧騒が巻き起こったかもしれない。
それぐらい、刺激的な内容。

確かに、知性の構造とは多次元的かつ多層的な絡まりを持つものであり、本書において用いられている2次元、3次元でのモデル化(図解)は無謀な試みだろう。その点に関しては議論の余地はない。

ただ、それでもこの難解なテーマに真正面から立ち向かった著者の試みは評価されて然るべきであり、その思索の中にこそ、知性とは何か、考えるとは何かを見出す事が出来た。
そして、その不格好さが垣間見える思索によって初めて、腑に落ちる説明がなされていると感じた。

本書は、言うまでもなく”著者の”知性の構造を表したものだが、いかにして思考するかについて、実に多くの事を学ぶ事が出来た。


許されるなら、星を7つほど付けたいところ。 (Amazon)


これまで積み上げてきた千以上の読書体験の中にあって、本書はひときわ輝いているように感じる。

難解な表現や哲学用語が乱れ飛んでいるので2割ほど理解できない部分があったが、これから幾度となく読み返す事になるのは間違いない。


日本もまだまだ捨てたもんじゃない。

知性の構造
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