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知的メタボリックのすすめ

「知的メタボリック」

情報の海に溺れ、自らの頭で考える事を忘れてしまった人たちは、侮蔑を込めてこう揶揄される。

この言葉がどのレベルで使われているかは寡聞にして存じないが、Input過多である事は同時にOutput過少である事を意味する、それはいかん、というようなところだろう。

言わんとしている事は、わかる。

そして、その主張が孕む、鳥肌が立つような危険さも。

知識の価値再考


Google先生が赴任してきて、物知りの友達の存在価値は無に帰した?
否。まったくもって、違う。

”世界中の情報を整理する。”
Googleのポリシーだ。
彼らが体系化するのは、WorldWideWebという大きなモジュールの中に散在した莫大な数の情報群。
では、その中のそれぞれのテーマという小さなモジュールを、誰が整理する?
検索結果だけで十分?

それはない。
より小さな部分で情報を体系化し、その重要度に濃淡を付けられる人間がいなければ、これらの情報群全体が機能しない。

これと同じ事が、より一般的な議論においても当てはまる。
情報は、すべてが等しく重要なわけではない。
適切なタイミングで適切な情報を提示することが出来るのは、メタボリックな人だけだ。

そしてアウトプットの深さ


近年は、未だかつて聞いたことが無いぐらい、アウトプット指向が高まっている時代であるように感じる。
書店のビジネス書のコーナーに積まれたスキル本は数知れず。
特にビジネスの場面においては、今までは特に仕事ができなくても咎められることは無かった多くの人達が、日本社会がアメリカ型の資本主義に移行するに従って危機感を募らせ始めた事が影響している、と言った言説が目につく。

自分もそういったスキル系の本や啓発本は結構読むが、
表層的なテクニックを唱える書が氾濫する事は、いかなる側面においても人間の能力に良い影響を与えないのは明らかだ。

短絡的な行動指針をテンプレート化して脳に埋め込む事で、効率的に情報を処理出来るというのは確かに事実だ。
ただ、その事実が暗に意味するのは、自らの意思決定に対する理解の放棄、全脳的な思考停止だ。


上位の前提について考える習慣を持たない事で、状況判断の正確さに欠け、著しく柔軟性を失う。
そして、そのようなプロセスから吐き出された成果物は、浅い。圧倒的に浅い。

このような思考停止が習慣化してしまうと、もはや本質的な意味での成長は望めない。

アウトプットの質とは、時間対効果という単一の指標のみで測れるような類のものではない。



知識を携え、真理の海へ


本エントリは、情報のInputのみに邁進することを奨励するものではない。
ただ、過度にOutputに傾注する事は、ものすごく薄っぺらい人間を造りはしないか、ということだ。

この世界についての強烈な知的興味から生まれる思考は、いずれ広大で深遠なる真理の海へと漸近していくのではないか。


”知的メタボリックのすすめ”とは、雑食のすすめでもある。
肉も草も、そして文字すらも食べる男子(女子)であることが、大事だということである。

専門性の殻に閉じこもると、視野が狭くなる。
過去に書いた記事のように、自分の判断が依って立つ、より上位の前提が全く見えなくなってしまう。


雑食によって平衡感覚を保つ。
分野横断的な思考こそが、真に上質なOutputにつながる。


Googleはアイザック・ニュートンと同様に本物の巨人となってしまったが、
我々は”巨人の肩に乗る”事で初めてその視座で世界を俯瞰することが出来る。

そして、そこで初めて巨人の肩を”盛る”事が出来るのではないだろうか。


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