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書評 分類思考の世界

なぜヒトは万物を「種」に分けるのか
三中信宏 著

*2009's Most Favorite Book of Mine*

思考行為としての分類とは 
本書は、生物分類学者である著者による”分類”学の本である。

著者は言う。
個体識別における認知能力の限界から、我々人間は万物を分類する。
ヒトにとって、分類行為はなくてはならないものである、と。

では、
分類とは何か。
それぞれの個体をどうやって分類するのか。
そもそも、普遍的なカテゴリーは存在するのか。

著者は、分類学における主要な論点を多く挙げながら、人間の分類活動の系譜を丁寧に説明していく。
分類についての形而上学的な問いや実践論の考察を、例を交えレトリックを駆使して述べる本書には、人間の分類活動についての多くの知見が詰まっていた。

分類学の主要な議論についての著者の主張は明確ではないが、著者自身が言うように、まったくの素人でも分類学の全体像がかなりクリアに見えると思う。


専門書ではないが、自然科学と哲学の素養がないとかなり難解な内容だったのではないかと感じる。かなり歯ごたえがある一冊と言っていいだろう。

また、至る所に芸術や文学などのトピックが散らばっていて、これらをノイズと感じる人には読みずらいものになると思う。


ただ、それでもゆっくりと咀嚼しながら読み終えると、生物分類学を超えて分類という思考活動そのものについての考えが格段に深まった。
名著。


著者の他の本も早速買って読む事にした。




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2009年ブック・オブ・ザ・イヤー決定!!
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テーマ : 文明・文化&思想
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