書評レビュー東大生ブログ 右往左往 2010年06月
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スポーツの価値 - あまりに刹那的な芸術

この間酒の席で誰かと話した事について、ちょっと考えてみた。

スポーツ、それも連続性が高いスポーツは芸術であるという話。


例えばサッカー。

我々は、結果を見るために金を払ってスタジアムに行くのだろうか。自分の応援するチームの勝敗を確認するためにWOWOWと契約するのだろうか。


それは違う。
少なくとも、目の肥えたヨーロッパの人達は。


彼らが楽しみにしているのは、チームが勝つ事だけじゃない。
点が入るシーンを見る事。これも違う。

彼らが見るのは、ゴールに至るまでの連続的なプレーの流れ、もっと言うと一瞬のプレー(パス、シュート)の中に存在する美しさであり、芸術性である。

そう。彼らは、優れた芸術を探すのと同じように、サッカーを見る。


この一本のパスを見るために金を払った甲斐があった。
このシュートを見るために。

彼らはそう言う。


組織的に良く守った。
90分を通してボールを支配していた。

そんな事実には、価値は生まれない。

極めて刹那的に、ゼロコンマの間に凝縮されたもののために、金を払う。


サッカーを長く見ていると、得点に絡まないたった一つのプレーに涙する事がある。
我々人間が本来持っている、”美しさ”に対する本能的な共感がそうさせている。



我々には、「結果」は見えない。

点が入った。試合に勝った。
これらに感動を覚えるのは、これらが文脈に基づいているからであり、なんらかの外的な意味づけが為されているからである。
日本代表が勝っても、アメリカ人は何とも思わないであろう。これらの感動は、我々の過去に依存する。
また、これらの事実は、ルールに規定されている故のものである。「ボールがゴールラインを通過したらゴール」と言う事を知らなければ、ゴールを確認する事は出来ない。

得点とか勝敗と言う事実は、サッカーそのものを知らない少年が見た時に、何の意味も成さない。
つまり、これらは本質的に確認できないもの、”見えない”ものなのである。我々の「解釈」に過ぎない。


それに対して、1プレーの美しさは、普遍性を持つ。
人間が生得的に持っている審美眼によって捉える事ができる。根源的・原始的な美しさとして。何を知らなくても、それはわかる。優れた芸術作品が文化・言語・知識の壁を越えて万人の心を打つように。


どういう見方がいいとか、そういう話ではない。
余計なものをすべて取り払った後に残る価値の源泉は、そこにあるというだけの事だ。

普遍性を持った芸術としてのスポーツは、瞬間の中に存在する。
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学生時代に学ぶべきもの

学生のうちに学んでおいた方がいい事がある。

なぜ学生のうちでなければならないか。
記憶力とか体力とかの話ではなく、時間的な制約の話だ。

フルタイムでの仕事がある時には決してできない類のインプットがある、という事だ。
仕事が始まってしまえば当然その内容に沿ったインプットが多く求められるし、自分の好きに使える時間が細切れになる。

なので、目の前にある仕事と直接に関係のない事にじっくりと腰を据えて取り組むという時間は作りにくい。

深く良く学ぶという事は、そのテーマと長時間にわたって向き合い、その全体系を吸収し、思考し尽くすという事だ。細切れの時間で片手間でできるようなものでは決してない。


では、何を?
専門が分化され、情報が氾濫する現代において、いかなる知が我々の生きる道標になるのだろうか。

率直に言うと、テーマはなんでもいいと思う。
自らの興味のおもむくままに、学びたい事を学べばいいと思う。

どんな分野でも、それを学び深めれば、その体系が持つ歴史、法則性から多くの事を吸収できるだろう。

自分が興味を持てる分野から始め、そこから得た知を絶対化(or相対化)していく過程において、知性は育まれる。


確かに、世間では「学び」を強要する向きもある。
○○をやっておくと役に立つ。これからの時代、××ができないとやっていけない。

そのために本を沢山読み、先人たちから教えを請う事が、何にもまして知性を高めるというのは正しいと思う。「頭が良くなりたいけど何をすればよいか。」と問われれば、「多くの書物を読みなさい。」と答える。そこには歴然とした因果性が存在する。

しかし、それは自発的な、自然発露的な好奇心から生じた行為であるべきで、必要からの要請であってはならない。そうでなけば、長続きしないばかりか、真にその対象を学び尽くす事は難しいだろう。

本を読みたくない人は、読まなければいい。その人にとっては、賢くなる以上に重要な事があるのだろう。


知性とは、総合的なものである。真に知性を高めようとする時、そのための最適経路が存在するわけではない。それは、人類が生まれ思考を始めた時から現在まででそれほど大きく変化したわけではなく、特定分野に価値が偏在しているというようなものではないのだ。

入口は必ず部分であり、出口は(全体ではなく)総合である。


自らの心の導きに従い、入口に手をかける。それが最も重要な事であり、学生のうちにやっておいた方がいい事だ。テーマは、なんでもいい。

ただ、英語とかプログラミングとかを習得する事を「学ぶ」と言うのには違和感を感じる。
それらは「習得する」ものであり、極端な話、暗記に過ぎない。それによって知性が高まる事はないだろう。


まぁ、ここで終わるとこの記事の価値がよくわからんと言われそうなので、学ぶべきものについての私見を少しだけ。

あえて言うなら、哲学。
それは決して説明的ではないかもしれないが、深く考える事の意味とその方法を教えてくれる。

そして自然科学。
それは真理の追究の仕方を教えてくれる。人間の知性の限界も。


これらを「学ぶ」には時間がかかる。が、ある程度その全体を理解する事ができれば、どんな表層的なスキルを習得するよりも遥かに”知的”で市場価値の高い人間になっているだろう。ずいぶんと大きな括りである事を許して欲しい。


だが、先に述べたように、これらはあくまで他の選択肢とまったく等価な”部分”に過ぎない。


興味のおもむくままに。

「学び」とは本来、喜びである。
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書評 - ペンギン・ハイウェイ

森見登美彦 著


少年とその家族が住む郊外の町に、ある日突然たくさんのペンギンが現れる。
歯科医院のお姉さんは少年に語りかける。
「この謎を解いてごらん」

ペンギンとお姉さんの研究を通しておとなへの階段を登っていく少年の、切なくも温かいファンタジー小説。

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AmazonVine先取りプログラム第一回メールマガジンが届いた。

Amazonのトップレビュアー+αに送られてくるらしい、あまりその実態を把握することができず謎に包まれていた「Amazon Vine先取りプログラム」だが、本日10時ぐらいに第一回のメールマガジンが送られてきた。



大注目の品ぞろえ。


真っ先に感じた印象は、提供されるサンプルの種類がひじょーーに多岐に渡る、という事。
数の多さもさることながら、そのカバーしている範囲はAmazonの扱っている商品の幅広さをそのまま反映している感じだ。書籍が半分以上はあるだろうと予想していたんだがそんな事は全然なく、全てのカテゴリの商品が同じ数ずつあるというような状況。

どこまで書いていいのかよくわからないが、ホーム・キッチン、家電、書籍、PC周辺機器、音楽周辺機器などなど。価格帯も、実際に記載されてはいないが数百円程度のものから数万円程度のものまで非常に幅広い。


ってか、、、、、、

書籍少なっ


こっちとしては、皆が高額商品に目を奪われてる隙に発売前の話題の本をかっさらってしまおうという計画だったんだけど、その夢を一瞬で捨てなければいけないほどの貧弱なラインナップ。


キレそうになる気持ちを押さえて「こんなプログラムなら興味ないわ・・」と虚空に向かってつぶやいたが、その舌の根が乾かぬうちに実売価格5万円を超えるような家電を注文してしまった自分の将来が楽しみ!


ホントに来るのかなこれ?
いいのか。。

書籍をもっと増やしてくれ。
サイエンス系をたのむ。。
いや、やっぱ高額家電を増やしてくれ。。


というように、これからの商品の拡充が切に望まれる「Amazon Vine先取りプログラム」だが、Amazonさん自身、これから品数を増やしていくと言っているので、期待して待っていたい。


関連記事:
「Amazon Vine 先取りプログラム」からの招待メールが!

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Twitterの生態系

ここ最近ついったーで色々と遊んでいた事で、ある程度考えがまとまってきた。

ついったーの何が凄いのかについては前々からここに断片的に書きとめてはいたんだが、ちょっとまとめて書いておくことにする。


Twitterは創発的ネットワークである。



Twitterのメカニズムは、力学系の理論、より広義には複雑系の科学の範疇において捉える事が可能である。

つまり、個々の要素が極めて秩序立ったシンプルなルールによって動くのにも関わらず、総体としての系はその個々のシンプルさからは考えられないような複雑な挙動を示す。

系が完全なカオスである状態でもなく、完全に秩序に従っている状態でもなく、その境目の臨界状態(カオスの縁)にある場合、一般的に個々の要素の総和は系全体と等しくはならないと言われる。ここにおいて、これまで多くの学問領域で取られてきた要素還元主義の立場(全体は部分の総和である)は成り立たず、比較的新しい学問である複雑系研究は、自然科学の諸分野に割と大きなセンセーションを巻き起こした。

要素間の動的な相互作用によって形作られた極めて特殊なパターンは”創発”と呼ばれる。特殊なパターンの一例としては、シグナルの増幅がある。雪山における雪崩とか、バタフライエフェクトの台風とかをイメージするとわかりやすい。


そして、Twitterの持つシステムは、それがまさに複雑な系として振る舞う事を許す幾つかの条件を兼ね備えている。
・各個人は多くのフォロー/被フォローを行い、オープンな繋がりを持つ。
・各個人は他人のtweetに返信/リツイート出来る。
・返信/リツイートはある程度規則的なメカニズムによって成される。(面白いモノ/名言はRTされやすい)


上記により、Tiwtterはまず間違いなく複雑系の挙動を示すと考えていたのだが、実際に使ってみて色々と思った事がある。


Twitter所感



まず思う。
Twitterが総体として複雑系としての挙動を示す事は、間違いではない。
そのエコシステムの中では、シグナルは増幅され、ノイズはタイムラインの中に消えていく。
自分が全くフォローしていない人が放った秀逸なつぶやきは、時を待たずして自分のタイムラインに現れる。強烈な即時性。
フォロー/被フォロー人数を増やせば増やすほどその傾向は強く、シグナル増幅の帰結を見ることができる確率もあがる。

そして強く感じたのは、シグナルが増幅され減衰していくまでの時間があまり長くないという事だ。そこまで大規模な”創発”に巡り合ったことが無いからかもしれないが、全てのシグナルの寿命は長くない。これはTwitterが”フロー”を基盤として成り立っているシステムだからだろうか。

また、ユーザーがコミットしている程度にかなりばらつきがあり、極端に被フォロー数が多い少数に対して裾野が相当広い。ここは、一般的な複雑系の科学が分析対象としている系とは少し趣を異にする点であり、その影響による創発の偏在性もかなり目立っているように思う。


考察



理論的には、全ての人をフォローし、すべての人からフォローされれば、個人がTwitterの全体を再現できる。その意味で、Twitterはフラクタル性(自己相似性)を持つとも考えることができると思われる。

1.全体を部分に還元することはできないが、規則に還元することができる。
2.単純な規則を自己言及的に反復適用することから生まれる。

という点で、総体としてのTwitterを純粋な数理モデルで表現する事も可能のように思う。


いずれにしろ、幾つかの小さな創発を確認する事は出来たわけだが、その効果を十全に活用するには大量のフォローを必要とするため、必然的にノイズも多くなってしまう。ここら辺がTwitterの1つのジレンマである。


複雑系、かつ出力として情報を扱うという点で、Twitterの全体をニューラルネットワークまたは脳機能と近似する事ができる。ここにおいて、増幅されたシグナルだけを抽出する事が可能であれば、それはものすごく優秀な脳として振る舞う可能性がある。これから出てくるのはそんなサービスだろう。

ただ、上記の事がこのサービスの真髄かといえば、そうではないように感じた。
誰かが言ってたような「パブリックビューイング感」、緩いつながり、そしてバイラルなネットワークが生み出すリアルな活動。それらを求めて万人が集った結果としての系全体が、複雑な系であるという話だ。


その面白い部分はもう見終わったとは思うけど、これからも色々と観察していこうと思う。


関連記事:
ソーシャルメディアは「社会」のメディアになれるか
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黒船襲来

インテリジェンス買収へ 米ファンド、USENから

KKR。黒船来たる。

日本に上陸するという話が出てすぐに世界同時金融危機が起こったのですっかり忘れていた。

日本市場にもようやく海外の投資資金が流れるようになってきたのか。
むしろ、これを機に多くの投資家が戻ってくるかもしれない。


KKR、コールバーグ・クラビス・ロバーツとは、RJRナビスコへの敵対的買収で名高い「世界最強のバイアウトファンド」であり、その名前は創業者3人の名前を取ったものだ。

日本人にはヘッジファンドなどに対して拒否反応を持つ人が多いのだが、彼らの取り持つほとんどの案件は実はMBO(マネジメントバイアウト)であり、いわゆるハゲタカではない。

キャッシュを眠らせていしまっている企業、経営陣の能力のせいで利益が出ていない企業。彼らはそういう会社を買い上げ、企業価値を高める。日本の産業にとっては、確実にプラスである。


だが、なぜインテリジェンスなんだろう。
なぜ、人材なんだろう。

人材業界は今、不景気に苦しんでいる。全ての産業の中でも特に厳しい部類に入っている。
留まる事を知らない派遣切り→正社員への切り替えによって、人材派遣の市場規模は劇的に縮小した。
労働者派遣法改正案が今国会で成立すれば、さらなる逆風は必至だろう。

だから、わからない。なぜインテリジェンスなのか。

これらの企業の価値がリーマンショック前の水準に戻ることは、しばらくはないだろう。
日本にはもっと有望な業界・企業が多くあるはずだ。


何はともあれ、これから日本での投資を活発化させていくのなら、KKRは大きな話題を幾つも作り出していくだろう。

楽しみだ。
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世界は変わっていく。僕らは、、、?

昨夜のAppleスティーブ・ジョブズ氏によるWDDCの興奮冷めやらぬ中、色々と考えた。



世界は今、過去に経験したことのないほどのスピードで動いていっている。それも、とてつもなく面白く、ワクワクする方向に、である。その大きなうねりの中心にいるのは、AppleでありTwitterでありFacebookだ。ここ数年間で我々のライフスタイルは大幅に変わったし、今後数年間は更に大きな革命が待っているだろう。


新しいiPhoneが世界を変えるのではない。あまりに眩しくて一瞬で財布のひもが緩んでしまったが、客観的に見てそれは1つの改良に過ぎなかった。

世界を変えるのは、それがライブストリームで伝えられ、タイムラインが全世界の人々の呟きで埋め尽くされ、ジョブズの語る言葉がリアルタイムで書き起こされて画像と共にアップされていたという事実の方だ。間違いなく、我々は狭い世界に生きている。


そのもっともダイナミックな時代に20代で立ち会うことができた事。これはとてつもない幸運だ。

この幸運をしっかり掴み取って、浴びるようにイノベーションを飲み尽くすためには、どこにいたらいいのだろうか。どっちを見ていたらいいのだろうか。何をしていたらいいのだろうか。

人生。仕事。遊び。
全ての概念が次々に転覆していく中で、いかに生きればいいのだろうか。


この1ヶ月ほどで、自分の中にあった価値観が全部洗い流されて全く新しい何かが生まれ始めているのを感じる。


今持っている全てをかなぐり捨てて未踏の地平に旅立っていく事こそが、一番面白い選択肢なんじゃないだろうか。



ガラパゴス島の中で大手を振るって生きるか、広い世界で突然変異として生きるか。



深夜のWDDCの最中に感じたなんとも言えない高揚感は、これまで感じたことのない種類の感覚だった。

答えはいずれ出るだろう。




この記事を書いている間にも、142件のつぶやきがなされているのだ。

この世界は、面白い。
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"水の流れの音と梢のそよぎに寝かしつけられるようにして、ぼくたちは眠りに落ち、そして、世界が若返った夢を見るのだ。"
- J 「ボートの三人男」
プロフィール

本棚のアウトソーシングに成功しました。

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