書評レビュー東大生ブログ 右往左往 [書評]その他
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書評:もうすぐ絶滅するという紙の書物について

ウンベルト・エーコ, ジャン=クロード・カリエール
工藤妙子 訳


薄っぺらな技術論を語る電子書籍本など、全て捨ててしまおう。
本が電子ではなく紙であることの素晴らしさを知るためには、本書さえあれば足りるのだから。

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Book of the Year 2010 :私的ベスト本

もう1時間ちょっとで、今年が終わる。

今年も、これまでと変わらず素敵な本と出会い、学び、多くを考えた年だった。世界の内部へ、宇宙の遥か遠くへ、過去へ未来へ思いを馳せた。

これを言わずには年を越せない何冊かを、様々な軸にそって選んでみた。今年出版されたものに限らないし、分野も様々だ。でも、下に挙げる本は、その一つ一つが強烈な光を放ちながら自分の中に飛び込んできたものであり、特定の専門分野を超えて、確かに万人の心に何らかの引っかき傷を残すに違いない本である。是非、ご一読を。


No.5 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

四畳半神話大系との出会いを発端に森見作品を読み漁った一年であったが、中でも本書の面白さはちょっと口では説明できない。厳しい冬に、ほんのり温かくなれる恋愛ファンタジー小説。

書評 - 夜は短し 歩けよ乙女



No.4 数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み

人が数を操る能力とはどのようなもので、脳のどのようなメカニズムによって為されているのか。そしてその限界とは。「数」の視点から人間の脳の本質を明らかにしていく中で、多くの驚くべき事実が明かされてゆき、人間について深く考えるきっかけを与えてくれた。今年出版されたサイエンス系の書籍ではベスト。


No.3 人類が知っていることすべての短い歴史


人類が誕生してから科学が明らかにしたこの世界に関する知見を、科学者たちの溢れる情熱と奮闘のドラマを織り交ぜながら記述したもの。600ページ超にも達する分厚い本の中に、宇宙の誕生から人類の進化まで驚くほどの多くの範囲を押さえている。あふれ出る好奇心とともに、世界を知る旅に出よう。名著。


No.2 増補 科学の解釈学 (ちくま学芸文庫)

科学とは何か。我々にとって、科学はどんな意味を持ち、それは世界をどう写し出しているのか。このような主題に挑んだ近現代の科学哲学者達の奇跡を辿りながら、真理の縁へ、認識の奥底へと著者とともにゆっくりと降りていくことができる、科学に携わる人にとっても必読の一冊。
インパクトではこれが1位にふさわしいが、難解さと専門性の高さゆえに、2位とした。


///////////Book of the Year 2010//////////////////

No.1 イシューより始めよ-知的生産の「シンプルな本質」

12月出版ながら、2010年ベスト本。詳細はレビュー記事に詳しいが、自分に関わる全ての人に薦めたい一冊。

知的生産の難しさや奥深さはさることながら、その”面白さ”をこれほどまでに感じる事ができる方法論の本はあまりない。巷にあふれる”言うは易し、行うは難し”の問題解決の技術の中にあって、本書の方法論は、苦しみとともに小さな一歩、しかし確実に前へ足を出すことを促してくれるだろう。

書評:イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」


レビュー記事を読むまでもなく、問答無用で買うべきです。
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

/////////////////////////////////////////////////


次点、あるいは、ランキングに並べるのも憚られる偉大な書物たち
・「論理哲学論考」ウィトゲンシュタイン
・「精神現象学」へーゲル
・「死に至る病」キルケゴール
・「共産党宣言」マルクス,エンゲルス



ではでは、来年も数多くの良書と出合えることを信じて。
良いお年を~。
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書評 - 利休に帰れ

- いま茶の心を問う
立花大亀 著

現代が忘れた「侘び」の精神

昭和58年の出版の後に、しばらく絶版となっていた名著の新装版。

大徳寺に住み、禅僧として茶を嗜みながら必要最小限の生活を送る著者が、茶の湯の精神と現代社会の病理を語る。
前半は、千利休が大成した茶の湯の精神が禅の思想とどのように繋がっており、どのように展開してきたかを主に記述し、後半は、自己を省みる事を忘れて唯物論的利益主義に陥った現代社会を鋭く喝破している。

「侘び」とは耐え忍ぶ心であるいう論をはじめとする、ただの「茶」ではない「茶の湯」のあり方、哲学に学ぶものが多くあった。

ただ、この手の話でありがちだが、物が溢れて感覚が麻痺した現代人に対するテンプレート化された説教が幾度となく繰り返されるのは頂けなかったと思う。


追記)
Amazonにレビューしたものをそのままコピペしているのでかなりざっくりしているが、かなり含蓄に富んだ話も多く、「茶の湯」というものに対する興味が生まれる一冊だった。
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シブすぎ技術に男泣き!

見ル野栄司 著

コンセプトは非常に面白い。
本屋で”はじめに”の部分を読んで買ってしまった。

日本を支えているのは政府でも商社でも無く、中小企業の技術者たちである。

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書評 - ジム・クレイマーの株式投資大作戦

ジム・クレイマー 著
井手正介・吉川絵美 訳

久々の再読。
投資に携わる者として、節目には必ず本書に立ち返る。
それだけの価値がある。

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書評:1Q84 BOOK3

村上春樹 著

BOOK1・BOOK2の発売から約一年、物語は結末を迎えた。

本書では、天吾、青豆に加えて牛河にも独立した章が与えられている。
牛河の追跡の手が迫っていく中で、幾つもの謎がゆっくりと解かれていく。

1年前から意図されていたかは知る由もないが、本書は紛れもなく要請されたエンディングであり、作られた最終章である。
その点で、”終わらせる”事が強烈に意識され、それゆえ綺麗にまとまっていると感じた。
第2巻までの期待値を大きく振り切るような展開はない。物足りなさを感じる人もいるだろう。

ただ、そこには完成された村上春樹の世界があり、他の著作には無いリアリズムと温かさがあった。牛河の物語が加わった事で、全体の抑揚とバランスが格段に上がった印象。
また、2冊目で一度分断されたからこそ見ることができる質の高さがあった。
3冊を一気に読み切っていたら、恐らく星は4つだった。

発売日に読んでそのまま売ってしまった1・2巻を買い直す事は、無いだろう。
それでもこのBOOK3だけは本棚に残しておこうと思った。

※BOOK1、BOOK2のレビューはしていないので悪しからず


1Q84 BOOK 3


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書評「僕秩プレミアム!」  | 彼だけが見る秩序

ヨシナガ 著
★★★★☆

本書は、人気WEBサイト「僕の見た秩序。」管理人ヨシナガ氏の、携帯アプリ配信用コラムを集めたもの。


各記事において扱っているテーマは、普通のブログと同じように何気ない日常の出来事なのだが、それを笑いあり哲学ありの著者独自の斜めの視点から鮮やかに描き出している。

それぞれが軽く、非常に読みやすかったし、色々と新鮮な驚きもあった。


上記の本家サイトは笑いの要素が強いのだが、本書においては人生や社会についての大真面目な考察を見ることができる。


感心するぐらい鋭い切り口の記事が多かったのだが、幾つか具体例をあげると、

・信号がLEDだと、周波数の関係でデジカメに写らない。なので、未来に風景を認識するロボットが出てきた時には信号は認識できなくて困るんじゃないか。
・完全な球体に写った地球の写真は非常に少なく(一部が陰になってしまうため)、我々が目にする丸い地球の写真は大体同じ写真。
・新体操やフィギアスケートにおいて、審査員の評価を上げるために、自分の楽曲の要所要所に観客の歓声を差し込んでおくといい。


って、読み返すと結構トリビア的なやつも多かった。


ヨシナガ氏の凄さとは何か。



ネットの世界に少しでも精通している人間は、彼のHPをこう評する。

”愛すべきバカサイト”


では、総アクセス数1億5千万を誇る「僕の見た秩序。」管理人である”愛すべきバカ”ヨシナガ氏の凄さとは何か。

1.「気付く」力
なんてことないように見える日常の、些細な歪み、違和感を捉える力。
彼の記事から垣間見えるのは、その着眼点の鋭さの裏にある、宝探しの圧倒的な経験値。
そして、それによって支えられた、気付き力。

常に目を凝らし、考え続けた人だけが持ちえる解像度がある。

2.展開力
目の前にある事象をどう解釈するかは人それぞれだが、ヨシナガ氏のそれは、なんと言うか、アクロバティックなのだ。
斜め78°ぐらいから切り込むその論理展開は、斬新かつ面白いものが非常に多い。

一部を見て全体を捉える、思考を逆に振る、本質を捕まえる。
これらの思考方法と面白いアイディアを出す能力が混ざり合って起こる化学反応。

+α.ユーモア
面白い。




著者自身が言うように、これらの考察には深さはない。
主張の説得力も十分とは言えないかもしれない。

ただ、それを補って余りある「何か」をヨシナガ氏は持っていると思う。
(コラムの性質上、そんなかっちりした書きモノができないってのも当然あるだろう)


本書の結びで著者は言う。

だから本書を読んでくださったみなさんには、コラム一つ一つの内容というよりも、

泥臭いネットの世界で、ちょっぴりひねくれた僕が日々感じ取っている空気感

のようなものがほんの少しでも伝われば幸いである。




きっと、僕らが見た世界の秩序と彼が見る世界の見え方は大分違っているんだろう。
僕たちには、本書を読んでその空気感をおすそ分けしてもらう事ぐらいしかできないのかもしれない。
より鮮やかに躍動しているであろう、その空気感を。


最後に、本書の一番最後の記事から引用して終わろう思う。

ヨシナガ氏が虹が動くという事実を発見した高校時代から10年が過ぎ、今でもあの虹に感動できるのか考える場面。
彼ははっきりと、否定する。

確実に失いゆくあのころの気持ち。

今でもきっと雨が上がるたびに、どこかに出る虹に試されているんだろうと思う。

僕の人生そのものが。




僕秩プレミアム! (アフタヌーン新書 004)

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テーマ : 読んだ本。
ジャンル : 本・雑誌

"水の流れの音と梢のそよぎに寝かしつけられるようにして、ぼくたちは眠りに落ち、そして、世界が若返った夢を見るのだ。"
- J 「ボートの三人男」
プロフィール

yack

本棚のアウトソーシングに成功しました。

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